ポータルの向こう-低アストラルの浄化
2014年4月1日
Through
The Portal - Clearing Lower Astral
4-1-14http://www.suzanneliephd.blogspot.co.uk/2014/04/through-portal-clearing-lower-astral.html
ポータルの向こう
低アストラルの浄化
ジェイソン:
ガイアの3Dマトリックスの前に立つとマトリックスの壊れた部分が見え、僕の中に奥深い怒りが吹き出してきた。その怒りは僕の周波数を落としてしまうのはわかっていた。だが抑えられない。人間は大切なガイアを何故こんなにまで傷つけるのだろう?
この星が苦しんでいるのが彼らにはわからないのか?
すると突然、僕は巨大な飛行機を操縦していた。恐ろしいことに、それは世界第二次大戦で、僕は爆撃機のパイロットだった。ドレスデンの街の空襲の指揮をとっていた。爆撃機のパイロットの方の僕は、自分の世界をこうして守っていると信じていた。だが、ジェイソンという高次の視点からは、実際には世界を破壊していると思っていた。
「やめろ! 」僕は叫んだが、戦闘は猛威を振るった。眼下には恐怖に逃げ回っている人々がいるのがパイロットの僕にはわかっていた。だが気にもしなかった。僕は復讐心で一杯になっていて、罪のない一般市民だろうとドイツ人は片っ端から死ねばいい、そう思っていた。さらにひどいことに、僕のジェイソンの部分も戦闘に引き込まれてゆくのがわかった。小さな、平和な町に爆弾を次々と落としていると身体中をアドレナリンが駆け巡るのさえ感じた。
遠くに僕がいて、サンディが腕を引っ張って僕の気を取り戻させようとしている。だが僕はどんどんその幻想に一体化していった。心地良い、何てことだ、殺人が心地良いのだ。その感覚の恐ろしさのせいで僕は墜落していった。地上に落ちると、戦場は世界第一次大戦に変わっていた。僕は地面を這って塹壕に避難しようとしていた。
しかしイペリット(毒ガス)の爆風が地上を覆い尽くした。僕は咳が止まらなくなり、自分がここにいる事が知られてしまった。誰かが追ってくる。誰かは見えないが、手に銃を持っている。制服を見ようとしたが毒ガスのために目を殆ど開くことができない。それで僕は銃を撃ち、彼を殺した。死体が僕の方へと倒れて来た時に、僕と同じ制服を着ているのがわかった。さらにひどいことに、彼は僕の一番の親友だったのだ。
「あぁぁ!」僕は叫び、抑えられずに嗚咽し泣いた。サンディがジェイソンの部分の僕を慰めているのがわかった。マイトリアンがこう言っていた。「それはただの幻想です。上昇の道を先に進むためには幻想を手放さねばなりませんよ。」
幻想、上昇の道、そんなものはどうでもよかった。感じられたのは友人を殺したという恐ろしさ、それだけだ。どれだけの間、深い罪悪感、悲しみ、怒り味わっていたかはわからない。ついには、体内のその感情が尽きた。徐々に、サンディが僕を抱いている感覚がわかり始め、マイトリアンの声が僕の気づきの中にあらわれた。
「罪悪感、悲しみ、怒り、すべて恐怖の構成要素です。過去の恐怖を手放せば、闇は憎むべき敵ではなく、傷ついた友人だとわかりますよ。」
僕の過去の恐怖は罪悪感と怒りの中に潜んでいたが、その恐怖を手放すと、自分はポータルを通って低アストラルプレーンへ落ちていたことがわかった。そう気づくと、いかにして人は3D幻想の闇の中に迷い込み、壊れた3Dマトリックスへと落ちて行くのかが理解できた。こうして彼らは低アストラル・プレーン、つまり「地獄」に落ちて行くのだろう。
サンディと僕は立ちあがり、戦場の幻の中へ歩いて行った。そして皆に言った。「この戦いは全部、幻想だ。皆、これ以上ここにいる必要はないんだ。上空の天使達を見上げてごらん。」 そう言って、僕達の上空にいる天使達の方を指差した。迷い込んでいた人達の中には、見上げて天使達を見ることができた人もいた。他の人々も戦いを止めて僕達の話を聞こうとしたが、聞こえなかった。中には幻想と一体化していて僕達の声は聞こえず、姿も見えていなかったようで僕達があたかもそこにいないかのように戦闘を続けていた。
「彼らにはあなた達の周波数が高過ぎて知覚できないのです、」 マイトリアンが言った。「ご存知でしょう、地球の器を身に着けている人間の中にはまだ共鳴が低過ぎて、周りに高次周波数があっても気づかない人々もいるのです。」
僕がかつてそうだった頃のことを思い出した。そのことを考えると、自分が有難くも経験してきたすべてのことに対する深い感謝と無条件の愛がこみ上げてきた。すると一瞬にして光のポータルが目の前に開いた。
ポータルの向こうを覗くと地球が見え、銀河生命体が公然と着陸しているのが見えた。大勢の人が集まり、銀河ファミリーのメンバー達をハッピーそうに歓迎していた。サンディとマイトリアンが僕の傍にいるのがわかり、嬉しくなった。
「サンディがあなたを助けるために低アストラルプレーンの幻想を見透かそうと選択をした時、彼女の意識はこの潜在的現実にも拡大したのです。」 マイトリアンが説明してくれた。
「潜在的現実って? 」 僕は尋ねた。
「よく尋ねてくださいましたね、」 マイトリアンは答えた。「惑星が主要共鳴を高次周波数の表現へと拡大する準備が整ったとき、多数の潜在的現実を創造します。多くの住民は、どの現実に住みたいか決められるようにです。最多数の住民を得た現実にほとんどの生命フォースが満たされ、その現実が惑星としての高次周波数の表現の一部となるのです。
惑星の住民のうち、高次周波数の現実に次元上昇する準備が整っている人々は自らの多次元の光(思考)と無条件の愛(感情)のパワーを使って高次周波数の潜在的現実を創造します。一方でまだ他者支配の3Dゲームをプレイする必要のある住民達は戦争、飢餓、伝染病、支配などの潜在的現実を創造します。
「もし内なるパワーと無条件の愛に基づいた潜在的現実の方が多ければ、惑星は住民の助けを得て高次周波数へ楽に移行することができます。反対に、他者支配と恐怖に基づいた現実の方が多ければ、惑星の上昇は困難となり、変化に抵抗を示す現実をいくつか減らすために大災害を創造する必要が出てくるかもしれません。
「ガイアは愛情深い惑星で、住民を誰一人傷つけたくありません。しかし、彼女の惑星次元上昇のためには修正が必要なのです。あなた達がいま経験したようなエリアは浄化せねばなりません。地球の共鳴を落としますからね。人類は理解していませんが、「過去」、「現在」、「未来」はすべて「いま」の中で起きているのです。
「ですから、どのタイムラインであろうと恐怖ベースの現実は癒し、減らさねばなりません。現実を癒すというのは、それを創造した惑星住民達が癒さねばならないのです。植物も動物も四大元素も自然もガイアとの整列ができています。人間だけが低周波数を残し、3Dマトリックスを稼働させているのです。」
「僕は3Dマトリックスで経験した現実を浄化したの?」 僕は尋ねた。
「あなたは深く経験しました。そのためにあのシーンの感覚を取り込み、あの現実のメンバー達も気づきさえしない残虐行為をあなたは意識的に目撃したのです。あなたは暴力の中に一体化しましたが、高次知覚を取り戻し、自分の本質との繋がりを失ってしまった、と気づくことができましたね。
「あなたは実際に幻想の中に参加していたと気づくと、大変苦悶していました。幸いにも私達からの愛を受け取ったらあの現実を自らの内なるパワーと無条件の愛を使って高次周波数へ変化させることができました。ですから、あなたの質問への答えはYESです。ええ、あなたはマトリックスからあの現実を除去したのです。
「このうようにしてガイアは変成されてゆきます。彼女の人間達や他の住民達が自らの恐怖、怒り、復讐、狩猟、他者支配をやめて愛、受容、癒し、奉仕、内なるパワーを実現させることでね。動物界は異なる種どうしでも仲良くできることを既に示しています。たとえ捕食動物と獲物の関係でもね。
幸いなことに、企業がどれほど人々の人生を支配しているかについて、ますます多くの人が気づきつつあります。彼らの食生活、植物達の最良の源はこういった企業が不妊を生じさせる食物源へと変えてしまい、人間の身体に栄養を与えるどころか危害を与えていることにも気づきつつあります。
「強さでは、常に内なるパワーの方が他者支配に勝ります。他者支配は三次元と低アストラルプレーンのみの共鳴です。しかし、内なるパワーは多次元本質の全域に共鳴し、あなたを『一つなるもの』の『いま』に繋ぎとめます。あなたの内なるパワーは実際に破壊に使われる武器を止めることもできるのです。無条件の愛を使ってね。
「もしそれが本当なら、」僕は勢いあまって大声で言った。「どうして毎日、爆弾が落とされているんだろう?」
「爆弾を受けている人々の中で、無条件の愛を使って爆弾を変えることができると知っている人は何人いるでしょう?
実際のところ、無条件の愛すら知っている人間はどれほどいるのでしょう?
「恐らく、一人もいないか、いてもほんの少しだろうね。」
僕は答えた。「いま、皆に伝えることはできるのかな?」
「彼らはあなたを信じるでしょうか?
あなたからの情報を受け入れるでしょうか、それとも、これほど苦しんでいるというのにあなたがそんな馬鹿げたことを言うと言ってとても怒るでしょうか?」 マイトリアンが尋ねた。
「言っていることはわかった。自分の多次元本質の壮大な能力について学べるくらい意識を上昇させた人でなければ、受け取れない情報というのがあるんですね。どうしたら人々にこのことを教えることができるのだろう?」
「彼らが学びたがっていないことをあなたが教えることはできないのです。準備のできている人は、自ら現実を作り出してみせるのです。他の人々が多次元本質まで意識を拡大させた時に、その現実を認識できますからね。
「目覚めた人の中には、幻想をまだ手放せずに真実を生きることができない人達をサポートする人もいます。ほかに、高四次元地球に存在の場を築く人もいます。学びたい人々がナイトボディで訪ねてゆき、そこで学んだり自らの多次元本質を思い出すことができる場を提供するのです。
「そして、彼らにとっての時間というものが経つと、この『生徒』達は自らのパワーを受け入れることができるようになり、多次元本質を思い出せるのです。この変移は最初はゆっくりと進みますが、目覚めた人の数が一人から二人、二人から四人、四人から八人…となり、飛躍的な進展が起きます。」
サンディと僕はお互いの顔を見た。サンディは僕をしっかりと抱き、彼女は僕のことをとても誇りに思っている、と言った。マイトリアンが言った。「ポータルに入りましょうか。人類が、新しい銀河社会の夜明けを迎え入れている現実周波数へ繋がるポータルですよ。」
「はい、」 僕達は一緒に答えた。サンディと僕は手を繋ぎ、ポータルの中へ足を踏み入れた。マイトリアンが後に続いた。