意識と脳波 パート1
2015年1月2日
CONSCIOUSNESS
AND BRAINWAVE PART 1
翻訳:Tatsuhiko
意識と脳波 パート1
ガンマ波意識の探求の準備の中で、脳波と意識に関するいくつかの情報を公開することを、アルクトゥルス人は私に薦めました。ガンマ波意識を持つことによって、私たちは高次元のリアリティを意識的に知覚できるようになります。まずは、脳波についての基本情報を紹介するのがベストでしょう。
意識の中を旅する
意識の中を旅することは、ラジオやテレビのチャンネルを変えることに似ています。私たちの多次元的自己は、沢山の異なった周波数にまたがって私たちにメッセージを放送しているテレビ塔のようなものです。
私たちの意識は沢山の異なった周波数からメッセージを受け取ることのできる広帯域のラジオかテレビのようなもので、私たちは好きなチャンネルを選ぶことができます。私たちの脳波は、ラジオやテレビを望みの局の周波数に調整するチャンネルにあたります。
私たちが意識を異なった脳波に調整するとき、(ラジオやテレビのチャンネルを調整するとき)私たちは期待を設定します。それは、そのフィルター/期待の周波数帯域内の知覚をフィルタリングするためです。それによって私たちは、その波長/脳波で振動するリアリティを体験します。
私たちが脳波をベータ波のチャンネルに合わせた時、私たちの外側にある三次元世界にふさわしくない知覚は、フィルタリングされ取り除かるよう、私たちは意識を調整します。このチャンネル上では、私たちの多次元的自己は、物理的な世界の中にある、私たちが普段、自覚的しているエゴ・セルフについての情報を私たちに与えます。私たちの『ベータ波的リアリティ』、すなわち、個人として独立した意識状態は、無数の刺激によって満たされています。それは、サバイバルや、沢山の思考や、沢山の決定、そして無数の行動へと向かうよう方向づけられています。私たちの独立意識(個人の意識)は、私たちの注意と知覚を、リアリティを個人の視点から意味づけるように導きます。
私たちが脳波をアルファ波チャンネルに合わせた時、クリエイティブな活動にふさわしくない、あらゆる外部的、三次元的知覚な知覚を取り除くよう、自らの知覚を調整します。このチャンネルでは、私たちの多次元的自己は、四次元的自己に由来する私たちの超意識的な視野から、物理的世界についての情報を私たちに与えます。他にも、忘れられた記憶や、私たちの真の潜在能力への刺激などという、私たちが普段はフィルタリングして感じないようにしているものも与えてくれます。『アルファ・リアリティ』は、私たちの集団意識です。それは創造力の源であり、芸術の核心であり、リラクゼーションやイマジネーションの源でもあります。私たちの集合意識は、私たちの注目と知覚を、全人類的意識に基づいたリアリティへと導きます。
私たちが脳波をシータ波チャンネルに合わせた時、物理的な肉体を維持することを除いたすべての三次元的周波数をフィルタリングして取り除くよう、私たちの自らの知覚を調整します。このチャンネル上で、私たちの多次元的自己は、私たちの五次元的世界や、四次元および五次元の特殊な感覚認識や、過去の啓示の瞬間や、現在の目標を達成するための新しいアイデアなどについて、超意識的自己から私たちへと情報を伝達します。また、私たちは、高揚した感覚や、啓示の瞬間を、このチャンネル上で経験することができます。私たちの『シータ・リアリティ』は、惑星的意識です。それは深い、スピリチュアルで、内省的な意識です。私たちの惑星的意識は私たちの注目と知覚を、あらゆる惑星的生命形態の多次元的意識に基づいたリアリティへと導きます。
私たちが脳波をデルタ波チャンネルに合わせた時、すべての外部的、三次元的周波数は、私たちの意識からフィルタリングされて取り除かれるよう調整されます。このチャンネルでは、私たちの多次元的自己は、私たちの五次元的自己や、それを超えた自己についての情報を、私たちの超意識から、私たちへと与えます。私たちの一次元や二次元的な地球の入れ物についての無意識からの情報も私たちに与えてくれます。私たちの『デルタ・リアリティ』は私たちの銀河的意識です。それは私たちの細胞や亜原子的リアリティや、私たちの次元間の自己にフォーカスされています。私たちの銀河的意識は私たちの注目と知覚を、私たちの惑星の多次元的意識や、太陽系や銀河へと導きます。
私たちが脳波をガンマ波チャンネルに合わせた時、個々の刺激物はフィルタリングされて取り除かれ、あらゆる時空、次元を超越するよう私たちの意識は調整されます。それによって私たちは私たちのプロセスに意識的になることができます。私たちの『ガンマ・リアリティ』は、『すべての中のすべて』として、真に多次元的なものです。この全宇宙的意識は私たちの注目と知覚を、全宇宙の多次元的意識に基づいたリアリティへと導きます。
脳波と意識
脳波は脳波計(EEG)によって測定されます。脳波は脳の言葉です。脳の電気的な刺激を探知し記録するために、頭皮の特定の場所に脳波計を置いて、脳内の異なった周波数を測ります。
脳波は、あらゆる波と同じように、二つの方法によって測られます。一つ目のものは周波数です。それは一秒の間に波が繰り返される回数です。なので、周波数はサイクル・パー・セコンド(1秒あたりのサイクル)、すなわちcpsによって測られます。(ときにそれはHZとも呼ばれます)脳波は5cpsから38cpsの範囲にあります。
脳波の二つ目の値は振幅です。それは脳が生み出す電気的インパルスの力を表します。脳波は主に、ガンマ、ベータ、アルファ、シータ、そしてデルタに分類されます。私たちが多次元的自己にアクセスした時、私たちはそれら四つの脳波を組み合わせて使うことができます。
13~39cps
ベータ波は13から39cpsで振動します。それは日常の覚醒状態に関連付けられています。この脳波は周波数において最も高く、振幅において最も弱いもので、他の脳波よりも非同期的です。それはつまり、この脳波のパターンに一貫性がないということです。この非同期性は、沢山の認知的、感覚的、運動的な活動と経験に由来します。また、ベータ波的意識でいるとき、私たちの意識の焦点は非同期的なものに向けられています。そのとき私たちの日々の生活は、沢山の内的、外的な混乱に満たされています。
ベータ波は脳の両サイドで観測されます。前頭葉ではもっとも明白に観測されます。前頭葉は私たちのペルソナの表現と決断が生まれる場所です。ベータ波は論理的、分析的思考と、その結果としての行動を生じさせます。この状態においては、私たちの注意は外的活動に向けられており、私たちの脳は主に、論理的、逐次的な思考にアクセスしています。それは物事を処理し、組織するためのものです。それは私たちの物理的な五感から生じた無数の刺激物に基づいて働きます。
もしこの種の情報が何かの秩序の中に置かれないなら、私たちは混乱し、圧倒されてしまうでしょう。そのような状態でも、私たちの内なる自己の声は、まだかすかに聞こえてきますが、それはうるさくせわしない空港で、声をかけられているようなものです。まだ私たちは内なる声を聴くことができますが、私たちは自分の内なる声が何を言っているのか、常に理解するということはできません。ベータ波は私たちの日常生活の中で主な脳波です。ベータ波無しでは、日々の暮らしの中で私たちが効果的に機能することは難しいでしょう。
8~12cps
アルファ波は8から12cpsの遅い周波数で、振幅は高く、ベータ波よりも同調的な脳波です。仕事から離れ、昼寝をする時や、内省する時、あるいは音楽を聴いたり、詩を読んだり、瞑想をするとき、私たちはアルファ波的意識へと移行します。私たちが強烈に、一つの思考や、感情、あるいは活動に集中したとき、処理すべき刺激物は少なくなり、私たちの脳はアルファ波の強烈な集中の中へと移行できます。
アルファ波は10cpsのあたりで頂点を迎えます。アルファ波的思考は私たちが機知に富んだ状態になるのを促し、私たちが刺激物をメンタル的に調整することを助けます。それにより、手がけているどのような仕事であれ、私たちはそれを素早く効果的に達成することができるようになります。
アルファ波が支配的なとき、多くの人々は静けさや安らぎを感じます。それはストレスを処理し、健康に役立ちます。鮮やかなイメージや、リラックスした、無執着な気付きの状態は、私たちの意識と無意識を結びつけるリンクを形成するために役立ちます。
アルファ波は通常、リラックスした大人に見られる主要なリズムです。それは人生のほとんどで生じます。特に13歳以降によく見られます。脳の白質、つまり脳の各部分を互いにつないでいる場所では、アルファ波は主要な脳波です。アルファ波はありふれた状態です。気がしっかりていながらも、情報を活発的に処理していない時に生じます。アルファ波は後頭葉(後頭部)、皮質と前頭皮質(前額部)で最も強く、それは外向性や、積極的傾聴に結び付けられています。また、問題解決や、創造的な思考活動によって増大します。
ベータ波が主に論理的で、シーケンシャル(連続的)な思考であるのに対し、アルファ波はホリスティックな、創造的機能を含んでいます。それゆえに、私たちがアルファ波的な意識の中にあるとき、私たちは時間や空間の感覚を見失います。一時間が数分に感じたり、数キロが数十メートルの距離に感じられたりします。アルファ波意識の中で創造的な作業に集中することで、私たちの注意を散らすものは少なくなり、私たちは内なる自己の声をもっと簡単に聞き取るようになります。これは『アハ体験』を得ることができる意識状態です。沢山のパフォーマーや、アーティスト、科学者、そしてアスリートが、意識的であれ、無意識的であれ、インスピレーションを増幅させ、ベストなパフォーマンスを成し遂げるために、自分自身をアルファ波状態に導いています。
4~7cps
シータ波は生来備わっている創造性や、インスピレーションや、スピリチュアルな繋がりに、私たちをアクセスさせます。シータ波は4~7cpsであり、それはベータ波やアルファ波よりも遅い周波数を持っており、通常はより大きな振幅を持っています。私たちが自分の意識を内面の自己に集中するとき、私たちはシータ波になることができます。この脳波は通常、深い瞑想や睡眠に結び付けられています。この状態の中では、外界との意識的なコンタクトを維持するのは難しいです。シータ意識にアクセスするとき、私たちの身体は安全な場所にいる必要があります。この状態を維持するためには、身体を静かにさせ、目は閉じている必要があります。
それでも、目を開けるとか、外界の音を聴くというような、ごくわずかな行動で、多すぎる刺激が入ってきて、私たちの意識は早い脳波に戻ってしまい、シータ波体験は失われてしまいます。シータ領域での経験を私たちの意識的なマインドにもたらすためには、その経験を私たちの言語中枢に伝達する必要があります。それによって私たちはその経験を大脳皮質に『セーブ』(保存)できるようになるのです。
睡眠のあとや、深い瞑想の後に、リラックスの時間を持ったり、文章を書いたり、絵を描いたりすることは、シータ波体験をアルファやベータ波的な思考に翻訳することを助けます。その時でさえシータ体験は通常、左脳からの逐次的な言葉ではない、右脳からの、象徴的、イメージ的な言葉によってもたらされます。リラックスしてアルファ波状態になることで、シータ波状態によってもたらされたイメージを私たちの言語野へと翻訳して伝えることができます。それによって私たちは、それについて考えたり、それを書き出したりできるようになるのです。
シータ波は目が覚めている状態にある成人にとって異常なものですが、13歳までの子供にとっては完全に通常のものです。眠っているときは全年齢で普通によく見られます。シータ波状態は、側頭葉の奥深くにある大脳辺縁系と海馬の領域の活動を反映していると考えられています。
脳のその領域は、感情や、短期記憶を長期記憶へと変換することや、スピリチュアルな繋がりを呼び起こす能力と関連づけられています。シータ波意識は、学習や記憶のような、適応性のある複雑な行動を促進します。
シータ波は、深い内面の平和や、『すでにそれを知っている』という感覚や、ワンネスの感覚や、神秘的な真実や、無意識に持っている限定的な観念を変容することや、より良い人生の質を創造することや、肉体と感情のヒーリングや、私たちの人生の目的を探すことに役立ちます。シータ波意識は至高体験の『ピーク』をもたらします。
5~4cps
デルタ波は通常、5~4cpsの脳波で、私たちの共感能力に関係するだけでなく、私たちの完全なる多次元的知覚とのコネクションと相互作用に関わっています。この脳波は統合することと、手放すことの能力に関わっています。デルタはは最大の振幅を持っており、最も遅い周波数を持っています。それは一歳未満の幼児の主要脳波です。デルタ波の周波数はゼロにまで下がることはありません。なぜならそれは死んでいることを意味するからです。実際、デルタ波は昏睡状態に関連付けられています。
この意識の状態において、私たちの身体は冬眠モードに入ります。経験を積んだヨガ行者は意識的にこの状態に入ることができます。デルタ波意識の中で、彼らは肉体の温度と心拍数を調整することができます。彼らは死んでいるように見せることもできますが、自分を生き返らせることもできます。デルタ波は夢を見ていない、最も深い眠りの状態です。そのとき私たちの肉体はシャットダウンして、ヒーリングと成長に完全に集中しています。
最高のパフォーマーは、強く集中するときや、最高のパフォーマンスが要求されているとき、デルタ波を減衰させます。しかしながら、注意欠陥障害(ADD)と診断された人の多くは、生まれつき、集中しようとするとき、デルタ活動を減らすよりもむしろ増大させます。不適切なデルタ反応は、注意を集中し、維持する能力を著しく制限します。これはあたかも、脳が絶え間のない眠気の状態にロックされているようなものです。デルタ意識に入るには、車を運転していて、ギアをファースト・ギアに入れるようなものです。私たちはファースト・ギア(デルタ波)の時、車を速く走らせることはできませんが、最もコントロールすることができます。
デルタ波は、奇跡的ヒーリング、聖なる知識、内面に存在することや、個人的成長、復活、トラウマからの回復、宇宙との一体性、サマディ、臨死体験を呼び起こします。デルタ波は、深い直感や、共感的なアチューンメント、そして直感的な洞察をもたらします。
脳波を変える
私たちが眠りに落ちるとき、私たちの脳はギアを変え、脳波は遅くなり始めます。私たちはベータ波からスタートし、アルファ、シータ、そしてデルタ波へと以降します。私たちが目覚めへと向かうとき、脳波は逆の順で、デルタ、シータ、アルファ、そして最後にベータ波へと移行します。私たちは眠りの中で無意識的に脳波を変えるのと同じように、目覚めている状態で意識的に脳波を変えることを学ぶことが出来ます。
・効果的なベータ波パターンを維持するには、意識のフォーカスを、一度に少数の物事に限定することです。また、強迫的な考えや、恐怖に満ちた思考にふけることをやめる選択をすることです。
・リラックスすることや、人生を深く考えることや、創造性を楽しむことは、アルファ波を誘発します。
・規則正しいリズムで、瞑想や祈りを行なったり、内面の自己に集中することがで、シータ波を誘発することができます。
・自分の魂に自分自身を明け渡したり、豊富な睡眠を取ることで、デルタ波を誘発することができます。
少なくとも週に3日から5日、自己の内側で過ごす時間を確保することは大切です。もし私たちがそのような特別な時間を持つなら、私たちは自らの意識のすみずみまでを統御する意識の力を増すことを学ぶでしょう。自分のマインドの中にどのような思考が宿るのかを選択し、ハートの中でどのような感情が鳴り響くのかを選択することで、私たちは自らの意識状態を選択しているのだということを理解するでしょう。
翻訳: Tatsuhiko