マザーシップへのビジター-パート2 手放す
2013年9月30日
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Visitors On The Mothership - Part 2 Letting Go
9-30-13http://www.suzanneliephd.blogspot.co.uk/2013/09/new-visitors-on-mothership-part-2.html
手放す
サンディ:
ジェイソンのことがとても気掛かりだわ。母船から帰ってからもう3日経つけれど、ジェイソンはふさぎこんだり、取りつかれたようになったり。仕事もしなければ瞑想もしないし、12階のことも話さない。アルクトゥルス人が私達を送り返したので、自分を責めているんだろうな。アルクトゥルス人はメッセージの最初に、人間だけが3Dマトリックスを解錠することができるって言ったよ、って何度もジェイソンに言ったけど、彼は私の言うことを聞こうともしない。
ただボソボソ呟くだけ。「僕達は何を手放せばいいっていうんだろう?」
不機嫌なのを手放せばいいわ、って言いたいけど、そんなこと言っても気に入らないだろうな。私は「またノートを読み直してみたらどう?何か見つかるかも。またプレゼンテーションをしてよ。」って言った。できるだけ笑顔で言ったわ。彼はただブツブツぼやいて、ノートを読み直してた。
私はもう耐えられなくて、仕事の用事で家を出た。ジェイソンの不機嫌から離れたかったから、女友達とランチに行き、映画を観に行った。いい気晴らしになって、私はまた落ち着いて自分の中心に戻ることができた。誰かととても親密になるってとても素敵だけど、その相手が不機嫌になるとまるで自分が不機嫌になる感じがする。
一日、ジェイソンのスペースから離れていたお陰で、私は自分自身を取り戻すことができた。彼にとってもそれが良かったみたい。不満を言う相手がいないから、ついにノートを読み直して何か見落としがなかったか確認してた。瞑想するにも機嫌が悪過ぎたけれど、思考を集中させるために理性を使って努めていた。だから私が入った時、彼の機嫌はずいぶん良くなってた。
「やあ、」 彼は微笑んで言った。シャワーして少し食事もしたようだ。「僕のプレゼンテーションを聞いてくれる?」
とてもホッとして、私はハッピーな気持ちで小さなキッチンテーブルで彼の前に座った。「プレゼンテーション、聞くわよ。」 私は微笑んで言った。
「まず、」 ジェイソンが始めた。「ここ数日の僕の振舞いについて謝りたいんだ。わかっているだろうけど、アルクトゥルス人が僕達を送り返したのは僕の言葉のせいだと思ってたんだ。やっとわかったんだけど、アルクトゥルス人のような高次共鳴の存在がそんな反応をするわけがない。それで、僕は自分を見つめ直す必要があった。どうして僕は戻ってきたことを罰を受けたように感じたのか。それで僕は子供時代のことを時間をかけて見つめ直した。とても心地悪かったよ。
「僕はとても敏感な子供だった。よく傷ついてたんだけど、気持ちが傷つくと、全ての人から自分を閉じた。子供の時に皆を閉めだしたから、大人になっても君を閉めだしてたんだ。そう気づくと、何を手放せばいいか?という疑問にまず初めの答えがわかった。君が部屋を出て行って僕を惨めなまま置き去りにした時、僕は悲しみの底に落ちて行ったんだ。
「僕には何故なのか、わかっていなかった。君との繋がりを断ったんだって気づくまでね。愛している、大切な親友である君を、子供の頃やっていたように閉めだしていた。だから、何を手放せばいいか、という問いへのまず初めの答えはこれだった。他の人はどうかわからないけど、僕は自分が動揺した時に人との繋がりを断ってしまうのをやめなければいけない。」
この時点でジェイソンは立ち上がり、テーブルの横を通って私を引き寄せて立ちあがらせ、抱きしめた。長い、心からの深い抱擁だった。彼が泣くのをこらえているのがわかり、代わりに私が泣いてしまった。ジェイソンはさらに私を強く抱きしめ、こんなに近くなれるなんて、と私は感じてた。彼は言った。 「僕にはたくさん、手放さなければならないものがある。でも、君だけは絶対に手放さない。」
私達はキッチンに立っていた。家は散らかっていて、キッチンテーブルはジェイソンの書類が散らばっていた。あまりにも長い間抱き合っていて、二人が一人になっちゃうんじゃないかと思った。
「僕達は身体は二つだけど、一人なんだよ。」 私の思考に応えてジェイソンが言った。
「そうよね、」 私は言った。 「だから、私は一人でいるスペースが必要になったの。あなたを助けるために、自分の中心を取り戻さなきゃいけないから。あなたが最悪の気分だった時に見捨ててしまってごめんなさい。」
「謝ることはないよ、」 ジェイソンが言った。 「僕達は別々にすべきことがまだいくつかある。その一つだけど、僕は分離という幻想を手放す必要があるんだ。」
私は彼を押し離して長いキスをし、言った。 「プレゼンテーションがあるんでしょう。さぁ、聞かせて。」 私は座り、彼にも座るように身ぶりで示した。ジェイソンはここ3日で初めての微笑みを浮かべて私の前に座り、プレゼンテーションを始めた。
「そうだ、コーヒーは飲む?」 ジェイソンは微笑みながらコーヒーポットを指差して言った。3日間、彼はこのポットのコーヒーだけを飲んでしのいでいた。
「ううん、いいの」 私は言った。 「でも、プレゼンテーションが終わったら夕飯作るわね。」
「いいね、お腹が空いたよ。」 彼は微笑んで、プレゼンテーションを始めた。初回のとはずいぶん違うプレゼンテーションだった。
「僕には手放すべき反応や昔からの対処メカニズムがたくさんあるんだけど、まずは昔から孤立化する癖に気づいた。すると、僕の調査に分離が三次元の幻想だ、とあったのを思い出したんだ。僕達は物質の密度の濃いエネルギーしか見えないから、分離していると信じている。物理的なものを全て繋いでいる高周波のエネルギーは見えないからね。
「そこで、僕達が母船の中を歩いてアルクトゥルス人の伝送ルームに行った時のイメージ/記憶が浮かんだんだ。僕は畏敬の念に飲まれていて、細部は無意識の中に入っていた。でも自己憐憫を手放すと、僕がハイヤーセルフから分離しているという幻想が消えたんだ。一瞬にして僕は深いトランス状態に入り、シップでの体験を思い出して追体験していた。
「マイトリアとマイトルが別々になっていて人型の姿を身に着けているのを思い出した。でも、彼らは分離していなかった。エネルギーフィールドが彼らを結び付けているのが見えたんだよ。実際、僕の身体脳が忘れていたことをようやく思い出した。僕達があそこにいる間、僕は五次元意識と五次元知覚にフルにアクセスできていたんだ。
「それでね、愛するサンディ、」 ジェイソンは私を見て言った。 「君もそれを今思い出しているのが僕には見えるよ。」
私はワクワクして微笑んだ。けれど何も言わなかった。彼の話を遮りたくない。ジェイソンは私の思考を読んで、続けた。
「高次の意識にいる間、全ての知覚は変化し、拡大していた。誰も、何も、何一つ分離していなかった。全てエネルギーで繋がっているのが見えたんだ。僕の3D脳はそんな類のない経験は処理できないから、それで忘れてしまったんだと思う。でも、僕は子供の頃の対処メカニズムを手放し、そのメカニズムは僕が君を分離させるために使っていたんだ、と気づくと途方もない悲しみが一気に溢れ出た。
「君が出ていったのは賢い選択だったよ。僕はいつまでもむせび泣いた。誰かがいたら、男のエゴとしてそんなことはできなかった。この男のエゴってやつも手放した方がいいんだろうね。」 ジェイソンは笑いながら言った。
「全部は手放さないでね、」 私が答えた。 「それがセクシーな効果を生む時もあるんだもん。」
二人で笑った。そしてジェイソンはプレゼンテーションを続けた。話題を変えなければ、プレゼンテーションはそのまま中断しそうだったから。
「続けて、」 私は言った。「私、とってもわかるの。あなたの記憶が私の記憶を焚きつけてる。あなたのことがとても気掛かりだったから、私の3D脳も細部の記憶を忘れちゃってるわ。」
「うん、」 ジェイソンは続けた。 「この高次元知覚を思い出すには、僕達の身体脳が処理できるよりももっと高次の意識状態にいる必要がある。つまり、三次元思考の制限や幻想を手放さなきゃいけない。そうすれば多次元思考に繋がることができる。ここ3日間、物理界にすっかり埋没して気づいたんだ。手放すってとても困難なことだって。
「だから、意識を高次状態まで拡大してそれを維持するという進行中のプロセスを邪魔するようなものは全て手放す必要がある。初めは、何を手放せばいいのか考えもつかなかった。でも、生き方全てを手放す必要があるってことがわかった。
「実際、僕達は三次元を手放さなきゃいけないんだよ!」
「どうしてそんなことするの?」 私が尋ねた。
「わからない。」 彼は言った。「でも次元上昇したかったら、突きとめなきゃね。」