ポータルを開くPART 4
2015年3月18日
翻訳:Mott さん
Opening
The Portal 4
3-18-15
認識
この暗闇が私を攻撃できるのは、私自身の内にある暗闇を通してのみだと理解したら、ちょうど適度な頃合いに、自分のことを分かろうとしていた間、対立はしばらく勢いを弱めていきました。ええ、私の方に分があったのです。暗闇よりも、私のほうが愛と知恵と力があったからです。ゆっくりと、私の心は人生にあったすべての美しい記憶を思
い出し始めました。私のハートは芯からそれらを愛していました。
その愛の力で、私は暗闇をも愛そうとする力と知恵を授かっていることが分かりました。それは私の一部だったのです。それまでずっと遮蔽(しゃへい)されてきた一部、それだけでなく完全な存在になるために、私にしても探究しなければならない一部だったのです。
喧嘩をふっかけようとしている怒りでものすごい形相をしたあらゆるモノたちに、私が心を開いて愛を送り始めると、あるモノは光から向きを変え、獲物を失ってしまった野獣のように拗(す)ねて去っていきました。他のモノたちは光を受容し、高次元へと昇っていきました。そのモノたちが上昇すると、私も上昇していきました。
やがて私は高次のアストラル次元にいました。妖精たち、地の精たち、そして小人たちが歓迎してくれ、私の勝利を祝ってくれました。彼らに案内されて高位アストラル面の美しい緑の広場を通っていくと、いたるところに、春のオーラを纏った美の精たちがいました。認識できたモノもいましたが、会ったこともなかったモノもいました。
メンタル面へと進んでいった私は、あらゆる思考や感情はすぐにでも露呈してしまうことを知っていたので、うかつにそれらが現れないよう注意しました。やがて私は、自分がカジュアル面にアクセスするポータルにいることに気づきました。私に会うために地球という惑星で転生した生命体がことごとく足早にやってきて、離れていったエネルギーが戻ってきているのだと私に思い起こさせるのでした。
次にスピリチュアル面へと旅した私は、創造主から私という存在が個別化された瞬間に立ち会いました。それは永遠に創造のかけらであることを私は悟りました。それから私は大いなる空(くう)へと歩を進めました。すべてが完全に真っ暗でしたが、五次元に至る回廊を探していくうちに、最後にはそれを発見しました。
回廊に入っていくと、自分の周りでそれが揺れ動いているのを感じました。五次元閾(いき)のガーディアンの顔を見た私は、丈の高い緑の草の上に横たわりました。残っている旅を続けていく勇気を奮い起こすため、「無時空」の内側で休息しなければならないと思ったのです。私はどうして疲れてしまったのでしょう? それは私がこの初めての旅を一人でしていたからでしょうか? そんなわけで圧倒的なまでに孤独だと感じてしまったのでしょうか?
ガーディアンは私の質問に微笑み、私と同じ旅をしている小さな集団のところに案内しました。ある者は夜間に活動する身体であり、ある者は私のように瞑想をしている存在であり、そしてある者は中間生の狭間(はざま)にあってより大きな自身を見つける経過にあることが私には分かりました。しかし、この愛すべき集団と共にいても、私の孤独な思いは消えませんでした。
私は言い訳をしてその集団から離れ、あたりをぶらつき始めました。高次元世界でぶらつくのは、思念や感情に沿って現実が絶え間なくシフトしていく物理次元界をぶらつくのとはかなり違います。誰か女性が呼んでいる「気がした」と思ったら、ある愛らしい女性が私のもとにやってきました。彼女は私を、反対側の端に滝が流れている、とある美しい池に連れていきました。その時でさえ、私の孤独な思いははっきりしないままでした。実のところ、さらに一層熾烈なものになっていました。
案内人は微笑み、手招きをしてその池を覗きこむようにと言いました。そうすると、何かが、あるいは人だったか、ちょうど私の視線の向こうでチラチラするのが見えたので、後を追わざるを得ない気持ちになりました。深く考えもしないで、私は池に飛び込み、その影を追って泳ぎました。滝が呼んだような気がしたので、その呼び声を追ったのです。
水たまりは深くはなく、滝は何層もの岩の上に流れ落ちていました。これらの岩の上に立ってまっすぐ滝の中へと歩いていけることが分かりました。水に顔を清められ視界がはっきりしてきたとき、私は見たのです。目の前に立っている、私を補完するモノとして神がつくってくださった対を成す誉(ほまれ)を。私たちがお互いを受諾し1つになったとき、それまでの孤独な気持はすっかり消えていました。
「どうして君のことを忘れたりできるものか?」私は叫びました。
「私はあなたのことを忘れていなかったわ」、私たちの心の中の深いところから、彼女は答えました。
私はもう独りではありませんでした。完全な者になったのです。今こそアークトゥルス星への渦を探す準備ができたのです。私はずっと以前に父から教えられていた光のネットワークに調音しました。光のフィールドが自身の内と周囲に鳴り渡っているのを私は感じました。
注意を自分の第三の目に集中したとき、私は2本の垂直に光る線と2本の水平に光る線が交差して、小さな正方形を形づくるのを見ました。心の中の指示に応えて、私は間にある空間の奥深くを凝視しました。ゆっくりと、渦がはるか遠くへと逸(そ)れていきました。それが私に近づいてくると、私もそれに接近していき、私は自分がますます強くスピンする渦の中に引っ張り込まれていることが分かりました。
渦は私のまわりをグルグルと旋回し、上にいき、下にいき、そして突き抜けていきました。私が渦の内にいて、渦が私の内にいたりしました。そうしたら、離れた無空に、父の顔が見えたのです。私は再会の強烈な歓びで胸がいっぱいになりました。私たちはその渦の無時間のなかで永遠とも思える間抱き合っていました。
「息子や、私はお前をとても誇りに思うよ。自分ひとりの力で私のところにやってきたのだからな。これでお前は完璧な者となった。お前が成し遂げたことに頭が下がるよ」、そう言って父はほんとうに私に向かって腰をかがめました。
父は簡単にほめ言葉を言ったりする人ではなかったので、気恥かしさと名誉な気持ちで私は胸があつくなりました。父に弟妹たちのことを聞きたかったのですが、彼は手を振ってこう言いました。
「最初に私と一緒にアークトゥルス星へ来てくれ。そこにいったら、お前が疑問に思っていることすべてに答えてもらえると思うよ。息子よ、今こそお前のメルカバに点火するのだ。お前ももちろん2重にダブった四面体が多次元体の六芒星を成すのを覚えているはずだ」
私は心の中のメルカバを見つけ、意識してその中に足を踏み入れると、それは私の全身を包みこみ、私たちは一瞬のうちにアークトゥルス星にいました。
私の弟妹たちがいて、私に挨拶しました。私たちはお互いをこれでもかというほどきつく抱きあい一体となりました。やがて、父についてくるようにと声をかけられた私たちは、仲間入りの儀式をする神殿に入っていきました。アークトゥルス星上の旅は多次元の経験で、思考と感情のすべてを統一された目的に集中させなければならないのです。
以前はいつも、父は自身のエネルギーで私たちを囲って行く先々を監視したりしていましたが、私たちが成熟してしまった今は、めいめいの道を歩ませるようになりました。私は弟妹たちがどんなふうに過ごしてきたのか聞きたくてたまりませんでしたが、アークトゥルス星の初めての単独旅行に集中する必要がありました。仲間入りの儀式をする神殿がそろそろと私たちの目の前に立ち上ってきました。それはどんな世俗的な言葉を弄(ろう)しても語れないほど美しいものでした。
以前にそこに連れてこられたことは一度もありませんでしたから、その壮大さに私たちは全員畏怖の念を覚えました。巨大な黄金のドアが開いて私たちを迎えてくれ、未知の物質で造られたきらびやかな通路が私たちの行く先を示しました。ちょうど戸口の内側で、弟妹たちのアークトゥルス星の父たちが待っていました。彼らは手振りして、エスコートなしで前に進むようにと言いました。
「これはお前たちの栄光なのだ」、と彼らは声をそろえて述べました。
きらびやかな通路に沿って、私たち4人はワン(絶対的なもの)の祭壇のところまで進みました。巨(おお)きな光の存在が玉座に座し、私たちに前に進むようにと声をかけました。私たちが彼 / 彼女の前にひざまずくと、その方は私たちめいめいの頭に光の覆いをかけました。その瞬間、私たちの波動は速度を増し、部屋の明かりが弱くなったかと思ったら私たちはいなくなっていました。
私たちがどこに行ったのかとか、そしてそこで何を学んだのかなどということは、経験するだけで語られるべきものではないでしょう。でも、戻ってきたとき、私たちは自分たちのミッションを遂行するために、地球に戻っていく心づもりができていました。私たちが旅で教えられたのは、奉仕を完了してそれぞれの故国へと戻る準備ができたマヤ族たちのために、次元上昇のポータルを開くことになっているということでした。
マヤ族が勢力を誇示できる時は終わろうとしていました。私が侵略者たちの姿を夢の中で見てから長い時間が経ったように思えました。侵略者はやってきて、暗号を使って隠されたかあるいは秘蔵されたりしたもの以外は、消滅してしまう宿命なのでした。私たちが戻っていく時がきたのです。地球には、備えなければならないことがたくさんありました。
神殿での生活に戻る
神殿の生活に戻ったとき、すべての勝手が違っていました。私たちは心の中のあらゆる闇に直面し、そしていかなる形の闇も手が届かなくなるところまで意識を拡げていっていたからです。闇を否定的には全く捉えませんでした。あらゆるものには目的があるからです。三次元世界のどのサイクルもやがては終末に向かわねばなりません。それはマヤ人たちにとっても同じです。
私たちは闇のワンたちを、無視したりもしなければじかに向き合うこともしませんでした。なぜならば、闇に対峙することは、単にワンがその中に引っ張りこまれるよう緊密に連携させるだけだからです。もし私たちが努力しているところに誰かが敢えて介在するようなことをしたら、彼らが三次元的な知覚力で認識する以上に、私たちは己の波動を上げるだけでよかったのです。
ついに私たちの準備が整いました。時は近づいていました。遠視能力を使って視ると、征服者たちが私たちのマヤの故郷に向かって航海していました。私はルネクサと養母に思いを馳せました。故郷に戻って高次の自己へとたちかえるよう呼びかける沈黙の声を、彼女たちが聞いてくれないものかと思いました。
ホープナカニアと私がポータルを開けることになっていました。リアテュニカとヘグステオメンはそのポ-タルを開けたままにして、最後にそこを通ってくることになっていました。私たちの仕事が回廊を開けることならば、それを閉めるのが彼らの仕事でした。
私たちの誰一人として、三次元世界の都市でどんな過ごし方をしてきたのか、話したことはありませんでした。それは私たちが守ってきた唯一の秘密でした。彼らがどんなふうにしてアークトゥルス星へたどり着いたのかとか、彼らも都市で私のように、困難ではあっても素晴らしい時間を過ごしていたのかどうかなどということすら分かりませんでした。ホープナカニアも愛を経験したことがあったと私は思います。というのは、彼女には、あのおなじみの、失恋の琴線を打ち鳴らすような雰囲気があったからです。
とうとう、私たちの儀式の当日になりました。何度も何度も練習してきたので、自分たちがやるべき役割には自信がありました。私たちは7日7晩の間、沈黙の合図を送っていました。それは儀式の日々のたけなわのことだったので、闇の者たちも私たちの意図に疑いの目を向けたりしませんでした。儀式用の衣装を身に着けた私たち4人は、最も神聖なピラミッドの最頂点へと13段ある階段を上っていきました。
ホープナカニアと私が前を進み、ヘグステオメンとリアテュニカは私たちの後につづきました。一段一段昇っていくごとに、私たちの波動はますます高くなっていき、祭壇にたどりついたときには、ほとんど三次元の肉体のまま足が地についていませんでした。私たちが闇の者たちの視界から消えていくと、彼らの多くが混乱しているのが感じられました。しかしながら、私たちが見えなくなってしまったことを認めるのは、彼らのプライドが許しませんでした。
ホープナカニアと私は以前に何度も睦みあったことがありましたが、今回は違ったものになるはずでした。私たち自身のためではなく、覚醒したマヤの人たちのための愛の交歓であるべきだったのです。神官たちが私たちの周りで神聖なるサン‐ケィンの名前を唱えている間、私たちは儀式を始めました。声明(しょうみょう)がますます大きくなっていくにつれて、私たちの精神的 / 性的エネルギーも高揚していき、脊椎をとおって私たちの男性エネルギーと女性エネルギーは一つに溶け合いました。
昇る太陽の最初の光線が私たちのいた祭壇に達したまさにその瞬間、私たちはこれら全てのエネルギーを自分たちの一つにした心に引きつけ、それをサン・ケインに引き渡しました。するとただちに 5 次元へのポータルが開きました。ホープナカニアがそのポータルを開けている間に、4人は再び2人ずつ2チーム に分かれました。弟妹がポータルをしっかりとつかんで開けている間、私たちは多くの人たちがそこを通っていく手助けをしました。
寺院や街での暮らしをとおして出会ったたくさんの見知った顔がありました。ええ、その中には私の子を身ごもったルネクサとその家族もいました。そのときには私の養い母も彼女の家族に含まれていました。どの人も、ポータルを通過していく間にそれまで纏っていた三次元的な身体を脱ぎ捨てて、彼らの本当の姿であるライトボディへと拡大していました。
ルネクサの子と私は、子供の母親にぴったりと抱き寄せられた小さな光の存在となりました。私は微笑みながら、その子は亡くなった愛しい姉妹の生まれ変わりだと悟りました。ようやく、声なき叫びに応えうるものがポータルを通過してやってきたのです。弟妹が渦のなかへと入ってきて、背後のポータルを閉めました。私たちは使命を完了したのでした
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あなたの憶(おも)い出となって励ましてくれるよう、私は今あなたにこのメッセージを贈ります。なぜならば、私たちが完了したミッションは、あなたにとっては始まろうとしているところだからです!
親愛なる読者の皆さん、私はこの物語を何年も前に受け取りました。しかし、それを共有するのが当を得ていると思ったことはありませんでした。嬉しいことに、それを分けあってもいい時が今やってきたのです。
あなたが今まで何年もの間知っていたのにシェアできなかったようなこととは何でしょう?
(もしあったら)共有してください。
とりあえず素晴らしい物語を分けあっていただけることに対して感謝します。
スー
翻訳:Mott