内側/外側 - インナーセルフからのメッセージ
2014年11月16日
翻訳:Kenjiさん
Inside/Outside
- Message from the Inner SELF
内側/外側
インナーセルフからのメッセージ
あなたは、私たちの外側が現実と思っていて内側が何なのかわかっていなかった頃のことを覚えていますか? というより、わかっていたのはこうです。私たちの外側が現実でした。誰も私たちの内側について、本当の現実として話すことはありませんでした。私たちの内側は、臓器、骨、細胞、血液でした。でも、それらに感覚があるとは捉えていませんでした。私達は、身体に過ぎませんでした。私たちの身体の内側は、私たちを生き長らえさせるものでした。
私たちのオーラは私たちの外側にあり、そして、宗教的、精神的、多次元的(それまで聞いたことがなかった言葉)なあらゆるものは、私たちの外側にありました。私たちは身体に過ぎず、人生における精神的/宗教的な全ての要素は私たちの外側にあるもので、大抵、私たちより大変優れたものと信じていました。私たちはただの身体に過ぎなかったのです。
私たちは内側は重要ではないと教えられてきました。さらに外側/現実の私達は生き残ることに忙しくて、内側にある重要なエッセンスを探求する「時間」がほとんどありませんでした。私たちが良い子にしていたら、私たちの遥か彼方の天国へ祈り、助けを求めることが出来るかもしれません。そうすれば、私たちが死んだら身体から離れ、私たちの遥か上の神様が住む天国へ昇ることができたのです。
私たちの精神的ガイダンスは私たちの中にはなく、実際、そうした考えを持つことさえショッキングで思い上がったものでした。私たちはただの人間でした。何度もの過去生において、私たちがより高い存在と結びついていると発言すれば死という罰を得たのです。こうして、生き残り家族を守るため、子供たちに内側の力はただの想像に過ぎないと話したのです。
現実世界も本当の力も私たちの外側にありました。その「本当の」世界は私たちの外側にあったのです。外側で生きる人生が数えきれないほど繰り返されました。私達は時には主人公であり、時には悪役でした。
それから、大変特別な生涯の時には、私たちの地球の器の内側にある私たち自身のインナーセルフを実際に知覚する機会がありました。私たちはこの内側の視点は私たちの年齢を遥かに超越した賢明なもので、真実のみを語りました。
私たちは嘘と幻想に基づいて育てられていたので、こうなっては真実が問題となりました。私たちは真実と教えられてきた全てのものを手放さなければなりませんでした。そして、「司令塔」である私たちのインナーセルフから外側を知覚するため、内側を見なければなりませんでした。
もちろん、そういった姿勢は私たちを特別だと感じさせるようなものではありませんでした。実際、たいていの場合、自分は気が変になっているのだと思ったものです。それでも、私たちの古い視点に戻ったら、私たちは「本当に」気が変になり始めたのです。何かが私たちに起きていました。
私たちは、その何かが何なのかわかりませんでした。それは怯えさせるようだけど、浮き浮きさせるようで、言葉では言い表せないようで、幸福感があって、私たちの意識をいつもコントロールしてきた3次元のルールからだんだん切り離されてゆききました。私たちは外側の自己であった時はそれらの3次元のルールを信じました。でも今はこの新しいインナーセルフによってそれまでとは違う感覚があり、行動も変わりました。
その違う感情は、新しい行動を創造し、今までよりも拡大した意識をも生み出しました。私たちは意識を拡大させるにつれて、「生き残りたい欲求」が「知りたい欲求」によって増していることを発見しました。この「知りたい」という衝動によって、私たちの身近な現実に閉ざされた範囲を超えていけるのです。
私たちの世界が小さくなるにつれて、私たちは、内側へ行きなさいと伝える他の文化に触れるようになりました。だから、私たちはこっそりと内側を見ました。それは思ったより勇気が必要で、でも、私たち自身の内側へだんだん深く入っていけば、外側では見つけることができない確かな感情を発見しました。
そして、私たちは内側と外側を区別し始めました。この区別はより高い意識の道への大きな一歩でした。この内側の道によって、外側では発見できない私たちの本当に大事な発見へ導かれました。
それから、長年の瞑想と内側へ行くことによって、それまで経験し、学び、苦しみ、愛してきた全てのことを知っている自己を発見し始めました。このインナーセルフは、人生について全く異なる視点を持していました。
生き残ること、そして、外側の世界が強いるような考え、行動、所有にフォーカスを向けるのではなく、私たち自身の内側の思考、感情、願望に気づき始めました。そこにフォーカスしていることで、私達は自分自身の人生の主導権を握ったのです。そして、私たちは本当に変わり始めました。
私たちの外側にいる「彼ら」が私たちの人生のボスだった時、私たちは懸命に働かなければならなかったので、私たちの現実は非常に小さくなりました。私たちは生きるために必要なお金を稼ぐ、あるいは、彼ら(私達の外側にいる人々のこと)に気に入ってもらい、すごいという印象を持ってもらいたい、などといった理由でお金持ちにならなければなりませんでした。
私たちが内側に留まりインナーセルフに語りかけ続けるにつれ、「彼ら」のために「お金を得たい」という衝動は小さくなり始めました。ゆっくりと、「もっとお金を得たい」という私たちの古い衝動は、「より
賢明になりたい」という衝動に置き換えられました。それから、「欲しい」ではなく「与える」という意図とともに外側を見始めました。
私たちが発見したものは非常に衝撃的なものです。空は汚染され、食べ物は毒され、水は汚染され、「健康な」小麦、コーン、野菜は遺伝子組み換えされたものです。戦争は絶えず続き、飢饉は当たり前のこと、嵐はかつてないほどの規模で起き、植物や動物の種は絶滅の危機にあるか絶滅していました。
私たちは自分自身に尋ねました。”何が起きたんだ?”、”この全てが私の世界に起きていた時、私はどこにいたんだろう?私の世界はこのように崩壊してしまうんだろうか? 私は何を間違えたんだろう?”
”あなたの質問はつまり、「どうすれば私は力になれるだろのだろう?」ということですか?” インナーセルフが尋ねる声が聞こえます。
”私はただの一人の人です。何かお手伝いできますか?” 怒りが声から漏れないようにしながら私達は尋ねます。しかし私たちの怒りや恐れの感情は、私たちのインナーセルフとの結びつきを弱めるため、それらの感情に対する答えはありません。そうやって、私たちはただの人間であるという信念に戻ってしまうのです。
恐れと怒りは、つかの間に訪れていたより高い意識を完全に飲み込んでゆき、あっという間に私たちがインナーセルフとの結びつきを楽しんでいる間に思い出していたすべてのことを忘れてしまいました。
私たちは、「魂の闇の夜」へと紛れ込んでしまいましたが、私たちがより高い意識状態の間に熱心に抱いていた全ての素晴らしい情報を読んだり聞いたりするのを止めてしまっていたので、そのことに気づいていませんでした。
***
ある日、二輪車の乗り方を学んでいる小さな少年が私たちを通り越してゆきました。彼は何度も何度も自転車から落ちました。彼は傷つき、泣き、それから、自転車に戻りました。彼は落ちる度に、バイクから落ちなければわからなかったことを習得していました。
”なぜ僕はあのくだらない自転車に乗れるようになれないんだろう?” その少年は尋ねました。
”それは、そうしなければあなたはバランスのとり方を身につけられないからですよ。”小さな少年は内側の声を聞きました。誰も内側の声について彼に言ったことはありませんでしたので、彼にとってはそれは当り前のことでした。
”僕は自分のバランスなんて学びたくない” 少年は自転車に乗ったままでいようとしてもまた「失敗した」ので、大きな声で叫びました。地団太を踏み、「くだらない自転車」を蹴り、走り去りました。また失敗してばつが悪くなったのです。
”僕の何が悪いんだろう? なぜ内側のやつが言うように自分のバランスを保てないんだ?” 少年はぼそぼそ言いました。
"私は、あなたが私の言葉を聞き入れてくれるくらい私のことを信じてくれて嬉しいですよ" 少年のインナーセルフは言いました。”自分のバランスを保つことについて話しましょうか?”
小さな少年はこの内側の声が彼に語りかけてくることが本当に変だと思いましたが、彼は本当にバランスについて知りたかったのでです。 そこで”うん”と言いました。
”バランスとは、あなたが外側の世界に注意を払う一方で、あなたのインナーセルフを聞く能力のことです。私は、「あなたは何でもしたいことが『できる』のですよ」と言ったのに、あなたは私を聞き入れませんでした。と内側の声は言いました。でもあなたは外側の自己の言うことばかりを聞いていました。「なぜこのくだらない自転車に乗れないんだ?」とね。”
”僕が内側で考えていたことをどうして知ってるの?”少年は怒った調子で尋ねました。
”私は内側にいるあなたです。あなたの内側にいるので、あなたの内側と外側の両方の世界を見ることが出来ます。私は真実だけを伝えることができる内側のあなたであり、かつてのあなた、また、あなたがしてきたこと全てを記憶しています。”
”さらに、あなたの全ての「内側」にある高次元自己の全てのバージョンに結びついています。あなたがインナーセルフである私と外側の自己であるあなたのバランスの取り方を思い出すことができれば、あなたはあなたの多次元的世界全体に繋がるのです。”
”多次元的世界とは何?”小さな少年は尋ねました。
”私と繋がれば、見せてあげましょう。” インナーセルフは小さな少年のハートにささやきました。
翻訳:Kenji