『ザ・ジャーナル』のための投稿 #1ー多くの名を持つ『ひとつなるもの』
2015年7月27日
翻訳:Tatsuhikoさん
BLOG
ENTRY FOR THE JOURNAL #1--By The ONE With Many Names
7-27-15http://suzanneliephd.blogspot.jp/2015/07/blog-entry-for-journal-1-by-one-with.html
#1 ブログエントリ
ザ・ジャーナル #1
親愛なる読者のみなさんへ
私たちがまもなくその中に入って行くことになるエネルギーフィールドのために、私は私の最新の本、『ザ・ジャーナル』を投稿することに決めました。
この本は普通の人々が、普通じゃない情報を与えられた時にどう変化していくかについての物語です。私はこれを他の投稿の合間に少しずつ掲載していく予定です。
すべてのチャネリングを続けて引き出し、順番にそれらを配置せよという指導に従ってこの本を書いています。本の中に書かれているビバリー、リサ、そしてその他の人々の物語によって、全チャネリング情報がまとまった『ひとつ』の中へと引き出されています。
大勢の方々も自分の高次表現とコミュニケーションしていることを私は知っています。ですから私はあなたを、数多のメッセージの、ひとつのものへの結合へと招待します。今こそひとつに結合するときです。ですから、一人ひとりの独自の『パズルのピース』である、情報や、経験や、人々を、五次元地球の代表である『ひとつなるもの』の中に引き出すよう、私たちは求められています。
このプロジェクトを楽しんでください。ぜひ次の章もチェックしてください。編集作業をしてくれたオーストラリアのデビーとパメラに感謝します。
はじめに
〜リサがジャーナルを見つける〜
〜リサ〜
「私は二週間も母とコンタクトを取ろうとしている」リサは彼女自身にそう言うと、携帯電話を叩きつけるように置いた。彼女は繰り返し母に連絡をとろうとしていたが、電話でも、メールでも、スカイプでも母とはつながらなかった。
「お母さんは今、何をしてるの?」リサは呟いた。「どうやら私がそこに行って、私のために何か見つけなきゃいけないみたいね。それはつまり、私は『変な母』のことで、夫と対決しなきゃいけないってことね」
「子供たちは学校だからに、誰かに迎えに行ってもらって、夫が家に帰ってくる前に来るまで面倒を見てもらわないと。まったく!」リサは内面での問答を続けた。もしかしたら実際に声に出してしまったかもしれない。
「どうしてお母さんは電話に出てくれないの? 私たちはもうずっと顔を合わせてないけど、ちょっとしたコミュニケーションは私たちの関係改善に役立つでしょう。まだ私たちに関係があるならだけど」自分以外誰も聞いていないとわかっていたので、リサは大声で言った。
まったく、彼女が何をしたというのだろう? 確かに彼女は母とのコンタクトをしてこなかった。正直に言うと、彼女は今の今になるまで、真面目に母とコンタクトを取ろうとしてこなかった。彼女の母は最近、とても奇妙なことについて話していた。そのためかリサは母との接触を避けていた。
そして、リサがついに電話をかけたとき、母は電話に出なかった。母はどこにも見つからなかった。「私の夫はこのことに怒ってる」リサは呟いた。「彼は私の『頭のおかしな母』に本当にうんざりしている」
リサはさらに二日、母に連絡を取ろうと試みた。最終的には、彼女はもう待っていられなくなった。彼女は、夫に対面し、ベビーシッターを雇い、彼女の母の家への旅のために午前五時に旅だった。彼女は渋滞を回避するためにその時間に出るのだと夫に言ったが、本当は夫と子供たちに多くの質問をされることを避けたかったのだった。
同じ理由で彼女は客間に寝た。夫には『起こしたくないから』と伝えていた。実は、彼女は彼と一緒に寝たくなかった。セックスはもう長いこと面倒な雑用と化していた。彼女がそれを嫌うほど、彼はますますそれを求めた。
もしリサが、とても長い間、回避していた真実を、自分自身に告げることができたなら、彼女の結婚生活はとても不幸だったということを、彼女の奇妙な、だけど愛する母に話す必要があった。もしリサが自分自身に真実を伝えることができたなら、彼女の親友が彼女の夫と、あまりにも親しすぎるということを認めざるを得なかっただろう。
彼女はそれを認めることができなかったので、夫の目が泳いでいるという明確なサインを簡単に見過ごすことができた。「いいえ」リサは叫び、明白な証拠を脇にのけて、嘘に生きることを選んだ。しかし、車の中で一人、四時間もドライブしながら、自分自身を無視し続けることはとても難しかっただろう。
母の家に着いた頃には、彼女は泣きながら激怒しており、また、安全な環境に着いたことで安心してもいた。だが、そこは空っぽだった。家はいつものように清潔だったが、植物はなくなっており、猫が行方不明になっており、その家のすべての生命がいなくなっているようだった。
母はおらず、沢山あった植物もなく、猫もおらず、窓は閉じられ、ドアには鍵がかかっていた。庭はスプリンクラーによって給水されており、雑草が生い茂っていた。冷蔵庫には賞味期限切れの食品が詰まっており、食品貯蔵庫ではパンがカビで覆われていた。リサは心配になってきた。
彼女は最近、めったに母と話さなかった。だから母に友人がいたとしても、連絡する方法を知らなかった。本当のところ、夫が北の方に仕事を得て、遠くに引っ越すことができて、リサは嬉しかった。彼女は全く母を理解していなかった。今、ついにリサが母と話す覚悟ができたのに、ちょうどそのときになって母は消えてしまった。
「どうしていなくなるなんてことができるの?」家と庭中を探し終えたあとでリサは叫んだ。車はガレージにあった。母の財布が入ったバッグは最近使われた様子のないベッドの側にあった。リサは家の裏手に向かって歩きながら考えた。きっと母の仕事場に何か手がかりがあるはずだ。瞑想や書き物や、その他、何をするときでも、そこに母は何時間も閉じこもった。
ティーンエイジャーだったころ、リサは母の振る舞いを恥じるようになり、それからは決して母のことを友人に話さなかった。父のほうが好きだった。母が変わり者すぎたので父は去っていったのだ。今、母はリサの結婚生活に問題を引き起こしていた。きっと答えは母の仕事場にある。その部屋に入りながら、リサはそう考えた。
リサは仕事場のドアを開けたとき、突然の寒さを感じた。まさに「誰かが私の墓を歩いている」ような感覚だった。「ああ、神さま」リサは叫んだ。「母が死んでたらどうしたらいいの?」
幸運なことに死体も母もいなかった。リサが大昔に見たときよりも部屋はずっときちんとしていた。よく書類で散らかっていた母の机は、ほぼ目一杯まで詰まっている大きなリングフォルダが置かれている以外は完全に綺麗な状態だった。
リサはおずおずと机に歩いて行くと、彼女の名前が書かれた封筒が、そのフォルダにテープで貼り付けられているのを発見した。彼女は腹立たしげに封筒を掴むと、それを開いて母親の覚え書きを読み始めた。
〜ビバリーの手紙〜
親愛なるリサ、自分でこれを伝えることができず残念です。でも言いたいことはとても多く、時間は少なすぎました。だから私はこの日誌を残します。ここに私の人生に何が起きたのかはっきりと書かれています。
あなたにこれをシェアできればいいと思います。ですが、あなたが『よくわからないもの』と呼ぶものと、私の奇妙な出会いについて、何も聞きたくないと、あなたは明確に主張してきました。それは私にとって、『よくわからないもの』ではなかったということをあなたに伝えようとしてきましたが、そうするとあなたは怒りました。
あなたがまだ十歳だったころ、私たちを残してあなたのお父さんが出て行きました。そのことであなたが私の振る舞いを責めていることを知っています。ですが私はあなたと同様、彼には出て行って欲しくはありませんでした。あなたがティーンエイジャーだったころ、私のことを恥ずかしく思っていたことも知っています。私はあなたが必要とするような人ではなかったことをすまなく思います
あなたを混乱させたり怒らせたりすることなく、私の経験を共有する方法を見つけることができなかったことも残念です。私の人生に起きたことを順番に書いたこの日誌をあなたが発見することを望みます。時間があるときにこれを読んだら、どうして私がこんなふうに消えてしまったのか、きっと理解できるはずです。
あなたをとても愛してます。私たちの関係を回復できたらと願っています。そのことを覚えておいてください。どうかこれを読む前に警察に電話しないでください。この雑誌を読んだあとで、私たちはお互いに通信することができるはずです。
愛しています。
お母さんより
〜リサ〜
「なにこれ」リサは叫んだ。「警察を呼ぶ前に、この完全にバカな日誌を読むことを期待してるの?」
リサは怒り、激しく日誌をテーブルから払いのけた。それは床に落ち、開いたバインダーからページがばらまかれた。恐怖の中リさは立ちすくんでいた。ついに彼女は母の失踪への手がかりを見つけたのだが、彼女はそれを床一面にばら撒いてしまったのだった。彼女は凄まじく怒りながら、近くの椅子に崩れ落ちるように腰を下ろすと泣きじゃくった。
リサは声を出して泣いた。リサの友人がやってきたとき、夫の目を直視しても、あるいはその『友人』がどんな風に地面に視線を落とすのか見たときも泣かなかったのに。彼女は四時間の孤独なドライブの間も我慢し続けてきた涙をついに流した。それから、リサが街を離れるといった時の、夫の顔に浮かんだ安堵の表情を思い出して、リサはヒステリーを起こしかけた。
今、母と話す必要があった。でも母はリサのためにいてくれたことがあったか? まさか! また母は、自分がのめり込んでいる何か奇妙なものと自分自身に熱中してしまったのだ。娘に電話して話す代わりに、このバカな日誌を残していくなんてことがなぜできるのだろう? だがその質問は、自分がかなり長い間、母からの電話に出てこなかったことをリサに思い出させた。
『忙しかった』ので、電話はかけ直すつもりだった。だが一度もかけ直したことはなかった。母親の考えていることにうんざりしているから、電話をかけなおさなかったのだとリサは自分に言い聞かせた。しかし真の理由は、リサの母親はいつも彼女の心を読むことができた、そしてリサは、母が彼女に伝えてくるもの、彼女がいまだ向かい合う準備ができていないものを望まなかったということだった。
車の中で四時間、一人で運転を続ける間、彼女は『無意識的に』自分の結婚生活について母に話すことを決めていた。彼女は助けを求める準備すらできていた。「なのに、なんなの!」リサは空っぽの部屋で叫んだ。「とうとう私がお母さんと喋る準備ができたっていうのに、お母さんはまた自分のことに熱中してる。また!」
リサはドラマティックに床に崩れ落ちると、すすり泣いた。結婚生活がダメになってしまい、人生がめちゃくちゃになり、母が行方不明になり、完全に孤独になってしまったので、リサは泣いた。
だが、一人になること、それこそ彼女が本当は切望していたものだった。彼女は否認の外に出て、真理に至る必要があった。それが、母の家へと運転してきた本当の理由だった。
だが彼女の母はいなかった。長い間、ここにはいないようだった。母からの電話や電子メールや手紙に、返事をしておくべきだったのだ。もっと自分自身の声にも耳を傾けておくべきだったのだ。リサは涙を流し床に座りながら考えた。そして、床じゅうに撒き散らかされた紙に目を落とした。
幸いなことに全ページには通し番号が振られていた。リサはそれらを拾い集めた。フォルダーに入れるのに一時間を要した。作業が終わるころには彼女は落ち着いていた。彼女はキッチンに向かうと、運良くコーヒーを見つけた。子供の頃、よく宿題をそうやってしていたように、リサはキッチンテーブルに座って日誌を読み始めた。
パート1
1
〜ビバリーの秘密〜
〜ビバリーの日誌〜
私は自分の部屋を見て、そこが想念形態で満たされていることがわかる。このメディテーション・ルームで、私は、執筆、絵描き、瞑想、より高い次元のリアリティ継続的な探索に取り組んでいる。私は相当数の高次元での生活だけでなく、まったく楽しいものではなかった低次元での生活をいくつか明らかにしていた。
だが、私の内なるガイダンスは、高次元と低次元の生活が完全なストーリーを私に教えるまで、それらすべてと共に留まるように言った。実はアトランティスの没落時にガイアに援助を求められて、私はこの惑星にやって来たのだ。闇がガイアの惑星ボディに襲いかかり、地球はその軸から外れた。
だから、私と他の大勢の人々は、アトランティスの崩壊時に、私たちの拡張した意識を、多くの死にゆく者の中へと緊急に押し込まれた。私たちはそれをするために志願してきたのだ。なぜならガイアの支援のために、私たちの多次元光をガイアにもたらすことを申し出たのだから。地球は辛うじてその完全性を維持したが、ガイアの次元は低次三次元へと下降した。
リアリティの三次元周波数は極めて深く二極化した。そのため、この私自身を含む私たちのほとんどは、無数の転生の中、低次元のリアリティが生み出す幻想の内に迷子になってしまった。だが幸運なことに、いまこそ個人と惑星が目覚める時だ。
闇の勢力は完全にその事実に気づいており、私たちを怯えさせ、従属的な状態に戻すために、できる限りのことをしようとしている。これこそが私がこの日誌を書いている理由である。私はこれを出版するか、インターネットにアップロードするつもりだ。
未来が私のために何を用意しているのか私にはわからない。だから私は自分の過去であると思われるものをゆっくり眺めてみなければならない。ほら、ガイアは今、彼女の周波数を、彼女が落ちていた場所から、高次元へと拡張している。人類のために可能な限り長く彼女は待ってきた。彼女のエレメンタルたちは準備ができている。彼女の植物と動物や準備ができている。
だが、この惑星で最も強力な種である人類が作った多くの物事こそが、私たちの死の原因となっている。その『もの』がなんなのかを私は正確に見極めようとしている。だが私にはそれができない。だから、私の3D脳がアクセス可能な無数の転生とリアリティで私が学んだことのすべてを私は統合するつもりだ。
もちろん、私は3D脳に限定されない。何十年も瞑想し、祈り、自分の『イマジネーション』を信じるという行為が、私のアウェアネスを、物理的リアリティを超えた知覚に対して開いてきた。これらの知覚はついには、私が思い出すことのできる最初の真の平和を私にもたらした。だがそれは私が知るほとんどすべての人々から私を隔離することにもなった。
この日誌を娘がいつか読むことを願う。そのためにこれを仕事場の机に置いていく。私に何が起きたのかを発見するのに十分なほどの興味を誰かが持っているとしたら、それはきっと彼女だろう。私に何が起きたのか、私ですらよくわかっていない。それが現実だ。日誌の初めから日誌の終わりまで、時間をジャンプして戻ったり、前に進んだりしていることを私はわかっている。だがそれがまさに私の人生だ。
何がエンディングなのかよくわかっていないにも関わらず、私は今、エンディングに差し掛かっているということ感じている。だから私の子供時代という始まりに戻ってみる必要がある。一日の毎瞬、私たちを取り囲む無数のリアリティが存在している。それらは私が話してきた無数の浮遊想念形態を通じて入ってくる。
私たちは忘れてしまった。私たちの意識は鍵であるということを。それは私たちが選択するあらゆるリアリティへのドアを開く鍵なのだ。実際、私たちのほとんどは、無数のリアリティが存在していたことを忘れてしまった。子供のころ、『単なるイマジネーション』であるとして、内なるリアリティは喜ばれるものだった。
だが大人になると、私たちは他のリアリティを脇に押しのけてしまった。なぜなら私たちが暮らす物理的リアリティが圧倒的だったからだ。
そのうえ、『狂人』のみが他のリアリティと交流し、それを見ることができるとされている。だから私たちは、自分のリアリティを選択できるということを忘れた。私たちは、愛と創造ではなく、所有とコントロールを求めた人々によって供給されている嘘を買ったのだ。
私たちは『彼ら』が私たちをコントロールすることができないようにするために、自分の生活をコントロールしようとした。だが、どのような方法でもコントロールは罠なのだ。コントロールしながら身を委ねることはできないのだから。コントロールは三次元的なメカニズムであり、身を委ねることは高次世界へと続く道を開く。
だから、自分の生活をコントロールすることによって、私たちは三次元的状況のための三次元的な選択肢と解決策のみを見ることができる。これらの選択肢は私にとっては十分なものではなかったが……おや、私はまた出来事の順番から外れようとしている。一番最初に戻る必要がある。私の子供時代だ。この日誌は何らかの時間に縛られた順序で書く必要がある。でなければ誰にも理解できないものになるだろう。
〜リサ〜
「あなたは確かにママよ!」リサは叫んだ。「もう私はあなたのことを理解できない。それに、いったいどこにいるの?」リサは叫ぶというよりも悲鳴をあげた。「顔を合わせて話そうと思ってここまで四時間ドライブしてきたのに、手に入ったものはこの日誌。子供たちは父親と一緒にいる。彼はこの長時間、留守を預かってくれる唯一の人。彼は私が置いてきた食べ物を使い尽くしてしまうでしょう」
「どこにいるの? 私は夫と大げんかしてきたし、子供を助けるために貯金してきた。お母さん、あなたはどうしてそうも利己的なの? 私が若くて、ただの子供だった頃、私たちの仲は良かった。でも、すぐに私はあなたの言う『変なもの』を信じるのをやめた。私はあなたから離れて成長した」
リサはとても怒っていた。だがその声の中にはいくぶん恐怖も含まれていた。無意識のうちにその恐怖に気づき、リサは母についての手がかりを見つけることを期待して、読書に戻った。彼女はコーヒーをちびちび飲みながら読書を続けた。
〜ビバリーの日誌〜
私はとても想像力豊かな子供だったとあなたは言うかもしれない。実際、私は想像の国に住んでいた。ときどき私は本当の世界がどれか混乱してしまうほどだった。私は『浮遊する想念形態』を観たことがある。私はそれが想念形態だったとは知らなかった。子供時代の私のリアリティにとって、そういった、他のリアリティとのコミュニケーションの瞬間は、日常生活よりもリアルなものだった。
日常生活では、私は普通の子供だった。そんなに頭が良くもなく、美しくもなく、才能があるわけでもなく、他の何かがあるわけでもかった。だが私のマインドの中で、見えないポータルが突然、あるいはゆっくりと開いたとき、私はもはや子供ではなかった。私はネイティブ・アメリカンで、まだらのポニーにまたがり、平原を駆けていた。私は幌馬車でアメリカを横断する少年だった。私はアトランティスと呼ばれる彼方の地で巫女だった。あるいは宇宙船をナビゲートする若い男だった。
これらすべての想念形態が私の周りに浮遊していた。その想念形態に入っていくために私が『する』ことは、私の思考とフィーリングがその世界に流れていくのを許可することだけだった。それは、その『私』の感情を感じること、そして私の『その』思考を考えることによって為された。もちろん子供だった私は、それが想念形態だったとは知らなかった。実際、私は
『それ』が何であったのかわからなかったが、子供の私は気にしなかった。
もし誰かに、私が体験したことを語ったら、私の秘密のポータルは閉じ、私は『敵対的な惑星に漂流』したように感じただろう。この考えが極端に聞こえることはわかっているが、これがまさに私が感じていたことだった。もしその当時、人々が心理セラピーを知っていたなら、私はそこに通うことになっていただろう。それはつまり、もし私が誰かに秘密を語っていたならということである。もちろん誰にも話したことはない。
幸いなことに、この、流れる雲のような存在がいて、その存在はいつも私と共にいた。私がこの世界に入ってきたとき、それは私に、私が何をしていたかを誰にも離さないようにと言った。輝く雲は想念形態にしてはあまりに大きかったし、それは違うと感じられた。この存在は私が開いて入っていく、ポータルになる想念形態ではないようだった。私は浮遊する雲のような存在には入って行かなかった。それが私に入ってきた。
浮遊する存在が私に入ってきたとき、私はとても素晴らしい、純粋で、誠実で、無敵で安全な感覚を得た。だが、それはそんなに頻繁に私の中に入ってこなかった。それは通常、『想念形態』と呼ばれたものの中に私が入っていくために、私を助け、私をガイドするだけだった。その想念形態を信じることができ、その中に入ることができたら、その想念形態は他の世界へのポータルになるということを教えてくれたのは、その私の雲の友達だった。
私が子供だったころ、私の『イマジネーション』と、雲の友人は、全く問題なかった。だが私がティーンエイジャーになると変わり始めた。もう私は雲の友人と遊んだり、想念形態として私に与えられた素晴らしいポータルの中に入っていったりすることを求めないようになった。私は女になりつつあり、それを証明するためにボーイフレンドが必要だった。だから、私の浮遊する友人は脇に置かれた。子供だったころに私が愛していた古い人形のように。
イマジネーションに関するあらゆる物事は私にとって古すぎるものになった。だから私は浮遊する想念形態に関心を払うのをやめ、雲の友人を無視した。結局のところ、彼らは幼い子供のためのものに過ぎず、私は成長したのだ。だが、これこそが私が酷い鬱に落ち込んだ原因だった! その鬱は、何年も続いた。
私は浮遊する想念形態を忘れ、あまりにも長く、雲の友人のことを忘れていた。私は大人になり、それらしく振る舞わねばならなかった。だが大人になることはもうたくさんだ。私は子供時代から始めるつもりだと言ってきた。だから私はそうするつもりだ。
〜リサ〜
リサはよくわからない精神状態で日誌を閉じた。彼女は怒りたかった。だがその代わりに悲しみを感じていた。そうだ、母の人生がリサを悲しい気持ちにさせたのだ。リサの人生は問題なかった。それは実際、幸福な人生だった。唯一の問題は、奇人の母を探しに、はるばるこんなところまでやってきてしまったということだった。
もしかしたら母はそんなに奇人ではなかったかもしれない。母がいなかったことに怒っていたから、そんなことを思ってしまったのだろう。本当は、リサが誰かと話すことが必要なとき、いつも誰もいてくれなかったから怒ったのだ。しかしその考えによって、リサは母と長い間、話をしてこなかったことに気付き始めた。
「徹夜の空っぽの胃で考え事をしすぎたみたい」リサは自分に向かって呟いた。リサは夫に電話をして、ここで安全にしていることを伝えるべきだったが、そうはしなかった。なぜ夫に電話したくないのか考えたくなかった。夫はきっと仕事か、それかどこかに出かけているはずだ。リサはそう自分に嘘をついた。
彼女は日誌を脇にのけ、キッチンに何か食べ物がないか探しに行った。先ほどの思考の続きは考えたくなかった。リサは電源が入っていた冷蔵庫の中に食べ物を見つけると、もう一杯コーヒーを淹れた。だが食べ終わるころには、コーヒーでもリサを眠気から遠ざけることはできなくなっていた。
リサはソファに向かうと「ほんの数分だけ」のつもりで横になった。数時間後に彼女は目覚めた。「うわ、なんていう夢」目覚めると彼女は言った。幸運にも彼女は夢をすぐに忘れてしまった。
リサは母の大きな浴槽に浸かったあと、まともな食事を摂るためにレストランに行こうとして服を着た。ドアの外に出たところで、母のオフィスに戻り、日誌を手にとった。結局のところ、レストランで食事しながら何かを読むのは居心地が良いものである。
翻訳:Tatsuhiko